[Reflection,Fluid]
Munehisa Sakurada Works
カメラは反射した世界を二次元化させ残し、私は反射させるものを撮影に多用する。
それは反射がカメラ(写真)の構造を表し、反射した世界を私たちは捉えているということから発している。
私の作品は様々な乱反射するオブジェクトを通して、私たちが見えた世界と見ようとする世界、そして見たい世界を視覚化し再構築していくという試みである。
「Fluid」は「genderfluid」というジェンダー概念から発している。
性自認が一定ではなく、液体(fluid)のように流動的に変化するのを指している。
私においてのジェンダーが男でも女でもなく自分というものになっている感覚を持っている。
あるべき姿をインプリンティングされながら、私たちは私たち自身がありたい姿を夢みて彷徨っている。
写真を撮るということは私たちが自身で求める心からあるべき姿になるということを願い祈る行為でもある。