【二人展・大阪】七菜乃×櫻田宗久 二人写真展 「Chromosome」

七菜乃×櫻田宗久 二人写真展
「Chromosome」

Space:IN NATURAL gallery

Adress:大阪府大阪市中央区本町4-7-7飛鳥ビル203

Tel:06-6484-6837
mail:contact@setzer.jp
Twitter:@BaceSetzer

2019年12月20日(金)〜29日(月)
2020年1月7日(火)〜12日(日)

12月20日(金)オープニングパーティー 17:00〜19:00

平日12:00〜19:00
土日13:00〜18:00

自らも被写体として数々の写真家に裸体を撮影され、裸体に特別な意味はなくただ私の美意識がそこにあるだけと語り写真家としても女体の美しさを撮り続ける七菜乃。
90年代にモデルとしてデビュー後、自らのゲイというセクシャリティーをカミングアウトし写真家として男性の裸体を被写体に撮影を重ねそこに個人的な半生を投影していると語る櫻田宗久。
今回の展示ではそれぞれの持つ同じ肉体を被写体にしながら、自身の思う美を表現する二人の写真作品の展示となります。
二人の写真作品からは、女性と男性のヌードの違いだけではなくそれぞれの作家が生きてきた女性、男性というジェンダーの個人史を見ることができます。
タイトルに櫻田が選んだ「 Chromosome (染色体)」は性を決定づけるのは二本の性染色体であるという事実と、ジェンダー概念、写真の技法を「染色」という言葉にイメージを重ね合わせ、この不思議な染色体からなる私たちの肉体がそれぞれの人生において体験、翻弄されてきたことに前向きに思考していく気持ちを表したいという気持ちから名付けられました。
裸体という意味を個人として感じる美意識から考える二人の作品から見えてくるものとは何でしょうか。

七菜乃
写真家・モデル・女体愛好家

モデル活動中より、2015 年作家デビュー。2015 年セル フポートレート写真集『NANANANO DIARY』を日本カメラ社より発行。最新写真集『My Aesthetic Feeling』(芸術新聞社刊)が発売中。
TWITTER: @nana7nano
INSTAGRAM:@nananano.nano @nana7nano.nananano

櫻田宗久
写真家・アーティスト
1976年生まれ。1993年にモデルとしてデビュー後、俳優、歌手、タレントとして活躍。現在は、写真家として国内外の展覧会に作品を発表している。
2011年より新宿二丁目でArtbar「星男」をオープンしオーナーを務める。
TWITTER,INSTAGRAM:@munetopia


LOVE ART file4: Setsuo

コレクターの中村節郎さんのコレクション展に私の作品も展示。コレクターの人生に沿った作品たちは作家の作品(人生かな)を超えコレクターの人生にもなっていてそれはとても嬉しい感慨でした。ぜひ、彼の宇宙を感じてほしいです。

長谷川サダオ 矢頭保 ハスラー・アキラ 櫻田宗久 ジョナサン 林克彦 ノリスケ 大塚隆史

展示企画 LOVE ART file4: Setsuo
日程:2019.04.13-04.29 の金土日月
月金:15:00-19:30 / 土日 : 14:00-19:00
場所:PROJECT501
東京都渋谷区神宮前2-33-12
Villa Bianca 501
※ 明治通り沿いにあるヴィンテージ・マンションです。マンション一階のインターホンで501を呼び出してください。

2019.04.27 (Sat) 18:00  Collector & Artistトーク
Collector: 中村節郎さん Artist: 大塚隆史さん
*1drink制

PROJECT501では、“LOVE ART”と題して、生活の中にアートを取り入れアートと共に人生を生きる一人のアートコレクターにフィーチャーする企画展示を行っています。共に、今の時代を生きるコレクターのライフヒストリーにせまるインタビュー映像と共に、実際のを展示することで、コレクターの目線や生き方をリアルに追体験していだくことのできる企画となります。
第4回となる今回は都内在住の中村節郎さんのケースを取りあげます。17年間のコレクション活動を通して“ゲイって幸せ”と感じさせる作品たちが集まったと語る彼のコレクションを通じ、アートの持つパワーについて考える、新たなチャンスを皆さまにご提案できればと考えています。

クロダミサト写真展「ハローハロー」 クロダミサト・クロストーク : 母の神話性  

クロダミサトさんの写真展「ハローハロー」が金柑画廊で現在開催中です。
会期中の9月16日(日)クロストークイベントに出演します。
「ハローハロー」のテーマの一つでもある「母」を軸にお話するトークイベント。
ぜひお越しください。

☆ご予約は下記メールアドレス、お電話でお願いします。
kinkangallery※gmail.com(※を@にご変更ください)
件名「16日トークイベント参加希望」、お名前・ご連絡先(email・お電話番号)・参加ご希望人数をご記入ください。
お電話でも受け付けております。03-5722-9061 金柑画廊:太田までご連絡ください

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クロダミサト写真展「ハローハロー」
2018.9.1 Sat – 9.30 Sun
木・金・土・日・祝 開催
12:00-19:00
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<トークイベント>
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クロダミサト写真展「ハローハロー」
クロダミサト・クロストーク : 母の神話性
2018.9.16 Sun 17:00 start
¥1,000(1ドリンク付)
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ゲスト:櫻田宗久(写真家・Bar星男マスター)・タキ加奈子(soda design・デザイナー)
ゲストに櫻田宗久氏とタキ加奈子氏をお迎えして、トークイベントを開催いたします。「ハローハロー」のテーマでもある女性に与えられた生き方の一つである「母」を軸に、仕事、子を持つこと、地方での存在などについてトークしていただきます。それぞれが抱える身近な問題だったり疑問だったり、ざっくばらんに出し合って、みなさんとともに考えたいと思っております。

クロダミサト / KURODA Misato
2009年、京都造形芸術大学 芸術学部 情報デザイン学科卒業。2012年、東京工芸大学 大学院 芸術学研究科メディア・アート専攻修了。
写真を中心に主に関東で発表、活動中。
主に女性や男性のヌードをモチーフにし、“性”や“女性”のあり方、また“人の感情”をテーマに制作を行っている。

櫻田宗久
1976年7月22日生まれ。1993年にモデルとしてデビュー後、俳優、歌手、タレントとして活躍。現在は、写真家として国内外の展覧会に作品を発表している。
2011年にART&MUSICBAR「星男」を新宿二丁目にオープンした。

タキ加奈子
アートディレクター・グラフィックデザイナー。東京造形大学卒業後、アキタ・デザイン・カン、CAPを経て2012年に独立。柴田ユウスケと共にsoda designとして活動中。2013年に法人化。エディトリアルを中心として、多岐に渡るグラフィックデザインの分野に関わっている。
http://sodadesign-tokyo.tumblr.com/
http://www.soda-design.jp

※予約も受け付けております。ご予約の方は下記メールアドレスにてご連絡ください。kinkangallery※gmail.com(※を@にご変更ください)
件名「16日トークイベント参加希望」、お名前・ご連絡先(email・お電話番号)・参加ご希望人数をご記入ください。お電話でも受け付けております。03-5722-9061 金柑画廊:太田までご連絡ください。

金柑画廊
住所:〒153−0063 東京都目黒区目黒4-26-7
  
   4-26-7, Meguro, Meguro-ku, Tokyo, 153-0063
tel : 03-5722-9061

グループ展参加 《超たまたま16》

アーティストの大木裕之氏がキュレーションのグループ展に参加致しました。

《超たまたま16》
2018/4/10(火)~4/19(木)
12時~18時
(会期/10日間・無休)
@小金井アートスポット シャトー2F
入場料500円

2003年以来、毎年武藏小金井で開催してきた〈たまたま〉も今年で16年目を迎えて・
今年の《超たまたま16》は、
〈12音技法〉〈チベットの光〉
〈ファミリーコンステレーション・・〉
などのキュレーションイメージ~~で、さて、
10日間のライブ「ネオシチュアシオニスト」インスタレーション・・・・
参加作家
●青木理紗×三野綾子
●伊藤仁美
●窪田美樹
●能勢伊勢雄×松澤宥
●長島有里枝
●彦坂尚嘉
●斎藤春佳
●村田冬実
●櫻田宗久
●磯村暖
/
●友清ちさと
●松野真知
●上村菜々子
●m2c
●西村知巳
●宮下美穂
●クミコスキー
●大木裕之
主催//小金井アートフルアクション/ 大きい木
with 第5回福28ZAKI海浜博覧祭
キュレーション//大木裕之
4/14(土)18時~21時
レセプションパーティあります

乙女展クロージングパーティー「ソワレ×イーガルライブ」

星男での展示は無事終了し、今週の土曜日にバブーシュカでは最終日となります。
最終日にライブを開催します。
お世話になっているソワレさんとイーガルさんのライブです。
ご入場は自由となっておりますので、ぜひお越しくださいませ。
(1ドリンクのご注文をお願いします。)

乙女展クロージングパーティー
3月31日(土)場所:バブーシュカ
「ソワレ×イーガルライブ」


15時より〜(30分)投げ銭制となります。
どなたでも自由にご入場できます。
1ドリンクのご注文をお願いいたします。
バブーシュカ
Twitter@babooshkatka
世田谷区北沢2−1−1 ツバサマンション1F TEL03-3412-7277

バブーシュカ・星男同時開催 櫻田宗久、ヴィヴィアン佐藤、岸田尚 乙女展

バブーシュカ・星男同時開催
櫻田宗久、ヴィヴィアン佐藤、岸田尚
乙女展


私は七菜乃さんを撮影させて頂きました。2店舗で展示内容が違うのでどちらもお楽しみくださると嬉しいです。
バブーシュカさんは下北沢にあるのですが、今月25日から下北沢の南口改札が閉鎖される事になったようなので地図の変更がございます。お気をつけていらっしゃってくださいませ。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
下北沢にある喫茶と雑貨、小さな展覧会のお店「バブーシュカ」と
新宿2丁目にあるアートバー「星男」で同時開催する乙女展。
それぞれの場所で乙女をテーマに3人が違う展示を試みます。
下北沢と新宿二丁目をこの期間行き来して心の中にある乙女な場所を感じてください。
お店をはしごしてスタンプを二つ集めると小さなプレゼントがございます。
バブーシュカ・星男同時開催
櫻田宗久、ヴィヴィアン佐藤、岸田尚
乙女展
乙女展 in『星男』
3月16日(金)〜28日(水)最終日はランチ営業まで
3月17日(土)オープニングパーティー
乙女展 in『バブーシュカ』
3月18日(日)〜31日(土)最終日は17時まで 水曜定休
3月25日(日)
「3人によるトークイベント」17時より
出演:櫻田宗久、ヴィヴィアン佐藤、岸田尚
¥1500(1ドリンク付)

イベント情報は随時ツイッターでお知らせします。

BAR 星男
https://barhoshio.shopinfo.jp
TWITTER @barhoshio
新宿区新宿2-6-8小沢ビル1F TEL 03-5379-6077
月~木、日曜日 20:00~02:00 金、土曜日(祝日前) 20:00~05:00
●星男食堂×Spicehut(ランチ)
毎週火曜〜金曜 11:30〜14:30

バブーシュカ
Twitter@babooshkatka
世田谷区北沢2−1−1 ツバサマンション1F TEL03-3412-7277
12:00〜20:00 水曜定休

【蝶次元コメント】ヴィヴィアン佐藤(非建築家、美術家)

瞼の裏の風景ともいうべき、幻視の像(スペクトル)は色彩や輪郭を超越し、いや、むしろそれらが生まれる以前の世界である。
木枠の年輪という冬の到来の徴は、記憶の遠近法に重なる。冬の記述が極端に少ないのは記憶の冬眠か。。
シャッターを切るとき、被写体や風景と同一化する写真家の肉体は完全に消失し、それらと同様に輪郭や色彩も失っているはずだ。
すべて粒子化する世界はエピクロス的な無神論にも通じ、同時に永遠性を獲得する。
我々はどこから来てどこへ向かうのかという壮大で、かつ極小な問題を身近な日常で描く。
像(スペクトル)こそは描かれないが、そこに出現するのは紛れもない亡霊性である。
世界は亡霊で満ち溢れており、そこでは寝息が海風となり、敷布は砂漠と化す。

ヴィヴィアン佐藤(非建築家、美術家)

蝶の時間 櫻田宗久 (初出:薔薇族2005年)

「蝶が雨宿りしているところ、見たことある」
夏の暑さにすっかりやられてしまって、何も考えられなかったのに
なぜだか僕は泣いていた。悲しい事なんて、何もなかったはずなのに。
「羽が濡れてしまうと、飛べなくなるのかも知れないね」
蝶の羽には粉がたくさんついていて、雨などを弾く役目がある事を
思い出していたが、言い出しそびれてしまった。
僕には、そんな粉ついていないから、いつも濡れてしまう。
今だって、目の中に水分がひたひたと溢れていて、一杯になると
すらすらと流れ落ちるままだ。弾くこともないまま、ただ流れていく。
本当は悲しいのかも知れない。
さっきから降り出した雨が、ぐんぐんと空気を浄化しはじめていて
僕の脳にも新鮮な空気が循環しはじめている。
いつの間にか、遠い夏を思い出していた。

部屋にはクーラーがなくて、とても暑いというのに
真昼だというのに、実家だというのに、人がいないのを見計らって
セックスばかりしてた。体中から汗を流しあいながら、キスをして
お互いの唾液を絡めあう。まるで雨に打たれたようにずぶ濡れに
なって、お互いの体を貪った。喉が渇くと、すぐさまペニスを口に
入れられる。ペニスから甘ったるい匂いが鼻に伝わると、意識が薄れだし
喉元にまでそれを咥え込んでしまう。欲しくてたまらないそれから、
勢いよく精液が出されると、苦い味わいをもつそれは喉元から離れようとしなかった。

「卵から幼虫になって、蛹になるでしょ?で、やっと蝶になる訳じゃん。すごい変化だと
思わない?幼虫の皮を脱いで蛹になるの見たことある?」
「教育テレビかなんかで見たことある。確か……」
「数分で、変わるんだ。筋肉が全く違うから、前のは溶ける。だから蛹の中はどろどろ」
昆虫が好きだというこの子は、それらの話をしだすと止まらない。
博識ぶって、うれしそうに話しているのがかわいい。
「もし、蝶だったら今はどの時期なんだろう」
うーんと、真剣に考えている彼を見ながら、自分はもう蝶になっているような気がした。

ぽってりと膨れた唇が好きだった。
初めて会った時に、その唇にやられてしまい、すぐにでもキスがしたくてたまらなくなった。
やっと、キスが出来た時は、体中の力が抜けて、溶けてしまった。
やわらかいあの唇と、とろとろとした舌が、僕の口の中へ吸い付き、掻き回していく。
全ての神経が口元に集められ、僕の舌もダンスを踊る。ゆっくりと、静かに、時おり激しさをもって。
お互いの水分が波のように寄せては返されていく。
海の中に潜っていきながら、体の感覚を失くし二人の口と絡めあった舌だけが存在していた。
どれくらいキスをしていたのだろうか?

「今は蛹かも知れない」
真剣に考えていた事に、少し笑ってしまう。どうして?と聞いたらまじめな顔をして
自分がまだまだ子供で、なりたい自分にはまだなれていないからと答えた。
「真の男になりたいっす」
真の男か。いろいろな経験を積んで、何が起きてもびくともしない、そんな男。
「いろいろな事がすぐに飽きちゃって、すぐいらいらするし、我慢強くなりたい」と彼は言った。
「その時はちょっとつらいけど、結局スムーズに進んで後々楽だったりするから、多少の我慢は必要かもね」
「人間関係でも、つい感情に流されて喧嘩になったりするけど、冷静に話せば丸く収まったりするし」
頭の中はうっすらと靄がかかっていて、しんと張りつめている。思考のドアは開かれる間もなく、
経験の森の遣いが言葉を連れて口先からこぼれ落ちるのをぼんやりと感じていた。
「勉強になるなぁ〜」
感心の色を体に滲ませて彼は言った。

「なんで、解かってくれないの!」
テーブルの上には、さっき彼が作った夕飯が幸せな恋人との暮らしを絵に描いたように並べられていたが、
それらを全て床に落としてしまっていた。テーブルの上にものが無くなると、今度は座っていた椅子を
投げていた。投げるものがなくなると、今度は彼に向かっていった。
彼との喧嘩はもう何回目になるだろうか。キスをした回数よりも上回っているのだろうか。
伝えたい事が伝わらないもどかしさが僕を爆発させていた。違う意見を跳ね飛ばして意固地になり
聞く耳をもたないことに失望していた。手をあげると負けだと言われたが、言葉は空中を彷徨うばかりで
それを捕まえようとしない相手に解かってもらうには、それしか出来なかった。
話を聞いてほしかった。

唇がやわらかい。キス好きなんだ?すごい汗。甘い匂いがする。
何?ここ気持ちいい?知ってる。ここは?
照れることないよ。うん。好き。やばい。入れたい。
痛くしないから。大丈夫だよ。初めだけだから。いい?うっ。
すげえ、やわらかい。あっ。まじできもちいい。すぐいっちゃいそう。
どろどろなんだ。蛹?うん。溶けてる。僕も。うっ。愛してる。好きだよ。
声出していいんだよ。あっすげえ。気持ちいい。あっあっ。

彼のペニスが入ってきた時、他人との一体感をはじめて感じた。
足りないものを埋めるように休むことなく尻の穴の中へ入っていくペニス。
いつの間にか涙を流している。
雨を降らしている雲を抜けると、神々しいほどの光が広がっている。
ここはどこなのだろう。今までごめんなさい。素直じゃなかった。
淋しかったんだ。遠くで誰かが呼んでいる。すごい輝いている。
こわいよ。ごめんなさい。一人はやだよ。こわい。美しい。ごめんなさい。光。あ。
目前に現れる突然の色彩に息が止まった。蝶だ。

何度も入れて欲しいとせがむ君を見ながら、
僕はやっぱり蝶ではないと感じていた。僕も君と同じ。蛹の中のどろどろとした真ん中で
新しい筋肉をつけている。大切な事はいつでも言葉にできなくて
体が自然に答えを発している。水分を出しながら、その理由を見つけるのが
今の僕に出来る事。君と僕のペニスから滴る粘り気のある液体を指に取って
僕たちはひたすらに水分を出さずにはいられないことを思った。
言葉には出来ない、僕たちの思いはただひたすらに水分となって。

「蝶が通る道は、決まっているんだ」
天気雨が、変わりやすい僕たちの心の動きをそのまま表している。
「バタフライロードだよね」
何度も何度も同じ道を辿ってきっとあるべき所へ僕たちも行くときがくるのだろう。
僕は変われるのかな?
いつか、君も変わるのかな?

 

【蝶次元コメント】高谷丘人(専門学校教師)

神保町画廊で櫻田宗久写真展「蝶次元 此岸と彼岸の間で」。櫻田宗久はモデルとしてデビュー、俳優、歌手として一斉を風靡した後、写真家に転身、写真家のメッカであったツァイトフォトサロンで作品を発表するまでになった。

今回のタイトルの由来は文楽の「契情倭荘子」にあるという。恋仲の二人が死んだあと蝶になるという比喩にインスパイアされ、被写体である裸の男たちを蝶に見立てて表現する。標本にされた蝶のごとく、フレームが木枠のオリジナル。素晴らしい。

彼が初めて発表した作品は、パートナーの男性のヌードだった。そのインティメットな表現から、ツァイトやポスターハリスでの展示は、凝ったデジタル加工のポップなポストモダン的作品に変貌していく。

今回はモティーフとしては初期のメールヌードに回帰し、表現としてはデジタル加工にこだわった。デジタル加工の色彩の美しさ、そしてピッキングしたような人工的な線、それが違和感なく見事に融合している。写真を素材として使用しているものの、表現手段はモダンアートのそれだ。僕がもし若手現代美術の登竜門であるVOCAの推薦委員だったら、迷わず櫻田宗久を選ぶだろう。

モダンアートの今までにない新たな表現の登場に脱帽した。

高谷丘人(専門学校教師)